サンワサプライから発売されたExpressCardワンセグテレビチューナー(Mac用)
(VGA-TV1S2M)は、USBメモリスティックタイプが多い、ノートPC用ワンセグTVチューナ市場の中で異色のExrepssCardタイプだ。Mac専用と銘打つだけあって、Apple純正リモコンの使えるFrontRow風インタフェースを備える視聴アプリケーションなど、Macユーザを意識したつくりとなっている。その使い勝手とインプレッションを紹介する。
久々の物欲日記です。(^ ^;
先日サンワサプライから製品モニター募集のメールが来ました。そのなかで、
「Mac用ExpressCardワンセグTVチューナ -VGA-TV1S2M- 」
ExpressCardワンセグテレビチューナー(Mac用)
に応募をしていたのですが、しばらくして「当選しました!」の連絡が!
ちょっと使ってみたインプレッションを報告したいと思います。
MacBookProはIntel Macになってから、以前のPowerPC版に搭載されていたPCMCIAの代わりにExpress Cardという新しい規格のインタフェースが搭載されるようになりました。ところがいまだにEpxress Card向けの製品はまだあまりない、というのが現状です。また個人的にあちこちMacを持ち歩く機会が多いので、このExpress Cardタイプのワンセグチューナにちょっと惹かれたというわけです。
さて、2,3日してから箱が届きました。

以下、Mac用ExpressCardタイプのワンセグチューナとしては、初めて・かつ唯一のこの製品のインプレッションをお届けしたいと思います。
1.内容物の確認
早速箱を開けてみると、以下のようなものが入っています。

- ExpressCardワンセグテレビチューナ本体 x 1
- ショートアンテナ(上図一番右) x 1
- 高感度ロッドアンテナ(ケーブル長1.5m) x 1
- F型スクリューアンテナ端子変換ケーブル x 1
- ドライバ・アプリケーションソフト x 1
- 取り扱い説明書 x 1
ショートアンテナは出かけるときに持ち運ぶには小さくて便利です。ロッドアンテナはアンテナ長、ケーブル長とも十分な長さがあると思います。ケーブルは一般的なアンテナコネクタとなっているので、足らないときは近所の電気屋さんとかで延長ケーブルを調達できるでしょう。
また最近増えている有線テレビの家を想定してか、F型スクリューアンテナ端子変換ケーブルがついています。これはCATVなどで壁のアンテナ端子から出ているアンテナケーブルをつなぐことができるものです。ロッドアンテナで地上波を直接拾うのが難しい場合も、部屋のアンテナケーブルをつなぐことで良好な受信状態を維持できます。部屋で使うときは便利だと思います。
2.ソフトウェアのインストール
ソフトウェアのインストールは非常に簡単です。添付されているCDをドライブにいれると、"PVRInstaller"というのが入ってますので、これをダブルクリック!すると画面にライセンス関係の画面(下図)がでてきて、「同意する」を押せば、あとは自動的にインストールが進み、あっというまに終了。
インストールが完了すると、デスクトップに、"Presto! PVR"というアイコンが作成されます。

3.ワンセグチューナの装着
さて、ソフトウェアのインストールがすんだら、ワンセグチューナを装着しましょう。ワンセグチューナをMacBookProの左側面にあるExpressCardスロットに差し込みます。奥にあたるまで差し込んだら、さらにぐっと押し込んでください。ばねを押す感覚があって、「カチッ」という音がしたらOKです。はずす時は、再度ぐっと押し込むと、ばねによって排出されます。
ExpressCardがうまく装着されると、黒いボディの中にある白のLEDがぼわぁ〜っと表示されます。ちょっとおしゃれですね。
さてうまくLEDが点灯すると、無事カードが装着されたことを意味し、ほどなくして先ほどインストールしたソフトウェア、Presto!PVRが自動的に起動します。



ちなみに、世間ではワンセグチューナというとUSBタイプが殆どですが、あいにくUSBタイプのチューナをもっていないので、かわりにBuffaloのUSBメモリと大きさを比較してみました。左下が装着前、右下が装着後です。
ExpressCardタイプの利点は、2つしかないMacBookProのUSBポートを占有しないこと。たとえば、モバイルな方でもUSBマウスとか一緒に携帯している方は多いでしょうし、またUSBメモリを使うシーンは多いですよね。これだけでUSBポートを2つ使ってしまいます。またUSBタイプのチューナは横にかなり飛び出すので、PCとかを傾けた際にうっかりチューナ側に起こしてしまうと、チューナかUSBコネクタを容易に破損してしまいます。
ExpressCardの場合も横には飛び出しますが、その長さは下記の図のようにわずかで、またUSBコネクタよりはカードの方が強度的に強いので、多少であれば曲がらずにふんばってくれるはずです。なので、精神的に安心感がだいぶ違うと思います。また単に横に飛び出す長さが短いことで、Macの左側を空けておかねばならないスペースも狭くていいですよね。

4.Presto!PVRの設定
それでは、さっそく肝心の放送のほうを受信してみましょう。Presto!PVRインストール直後はチャンネルの設定がなされていないので、普通のテレビとかと同じようにチャンネルの設定が必要です。
うまくPresto!PVRが起動すると、下記の画面が現れます。(※下記画面では、すでにチャンネルの設定が終わっている状態なので、TV画面が出ています。インストール直後は真っ暗な画面です)
アプリケーションを起動して出てくるウィンドウは3つ。
- TVビュー(下図左上)
- コントローラウィンドウ(下図左下)
- マネージャウィンドウ(下図右)
TVビューにはワンセグ番組を受信した映像が映ります。またすぐ下にコントローラウィンドウが現れ、チャンネルの切替、ボリュームの調整、そして番組の録画などが行えます。マネージャウィンドウには、ワンセグで受信できるチャンネルのリストが表示されます。またこの画面から録画の予約、録画された番組の選択、そして電子番組表EPG/iEPG(ただしMacがインターネットにつながっているときだけ)の確認ができ、この番組表からも録画予約が可能です。

4−1. チャンネルの設定
一番最初に起動すると、下記の設定画面が現れます。2回目以降にこの画面にアクセスするには、「環境設定/チャネルタブ」でアクセスできます。
都道府県の横のプルダウンメニューをクリックして、都道府県を選択し、その右の「起動」を押します。すると、その地域の放送局をスキャンして、放送可能な放送局がリストに表示されます。一つも放送局が現れない場合は、受信状態が悪くてちゃんと電波が受けられていない場合があります。その場合は、アンテナをロッドアンテナにするか、あるいは家庭用のアンテナを使うなり、パソコンを窓際にいどうするなりして、受信状態が改善するよういろいろと試行錯誤してみます。

無事リストが表示されたら「OK」を押して設定を終了します。終了後は、マネージャウィンドウに放送局リストが表示されているはずですので、どれか一つをマウスで選択してみましょう。するとTVビューに画面が出きます。
4−2.録画予約
さて無事番組が受信できたら、つぎは録画予約に挑戦してみましょう。録画をするときは、2つの方法があります。
- 現在見ている番組をすぐに録画
- EPG(電子番組表)から番組を選択して予約録画
現在見ている番組をすぐに録画するときは、コントローラパネルの録画ボタンを押します。

コントローラパネルの左下にあるボタンを押すと、ただちに録画が始まります。録画された番組は、マネージャウィンドウの「録画」タブを押して現れるリストに登録され、あとでここから録画番組を選択・再生ができます。
次に録画予約ですが、これはEPG(電子番組表)もしくはiEPGを使います。EPGの情報は放送波で、iEPGはインターネットの番組表サイト経由で予約を行います。ですので、iEPgを使う場合は、Macインターネットにつながっている必要があります。
EPGを選択した場合、下図のような番組リストが表示されます。

リストから番組を選択し、「録画予約に追加」を押します。すると上図右のような番組詳細画面がでてくるので、内容を確認し、間違いが無ければ[ok]を押します。すると下図のように番組予約リストに追加されます。再生するときは、同じ画面から番組を選択すると再生ができます。
なお、録画された番組をiPodで見れないかと思い、ファイルタイプを確認して見ましたが、”.pvr"という独自形式のようで、そのままではiPodでは見れない感じです。ひょっとすると拡張子を無理やり変更して、QuickTime Playerとかで変換をかけられるかもしれませんが、今回はそこまで試していません。

4−3.TVビューのサイズ変更1
さて、今度はTVビューのサイズを変更してみましょう。
メニューバーの「表示」を選択すると、サイズ変更のメニューが表示されます。もともとワンセグの解像度は、320×240 or 320×180ですので、これ以上にあまり大きく表示しても、逆に荒さがめだって見えにくいのですが、大きめに表示するメニューが用意されているようです。ちなみにデフォルトではこのうち100%(400×225)となっています。なのでちょっと眠い感じの画像です。80%表示にしてやったほうが、くっきりはっきりといった感じです。

各サイズでの見え方は下記のとおりです。
80%(320×180)
100%(400×225) 
160%(640×360)
180%(720×405) 
4−4.TVビューのサイズ変更2
さて画面のサイズ変更ですが、上記の80%〜180%とは別に、「全画面」というものも用意されています。文字通り、MacBookProの画面いっぱい(15inchならば1440×900)に拡大して表示します。そもそもの解像度の5倍近い大きさになるので、近くで見るにはみずらいのですが、一方でこの全画面表示が実はこのPresto!の「売り」だともいえます。
全画面表示の下の、全画面メニューを表示してみましょう。
すると、下記のような画面になります。おや?どこかで見たような画面ですね。そう、MacBook,MacBookProやiMacには標準でついている、マルチメディア画面です。Front Rowというもので、標準添付されているリモコンを使ってDVDやiTunes,iMovieなどを操作できます。それとよく似てますね。カーソルでも操作できますが、試しにリモコンで操作をして見ます。
そう、このリモコンでも操作ができるようになります。操作方法はFront Rowと全く同じです。これならMacから離れたところでリモコンを操作してみるのに凄く便利ですし、こういった使い方をするときには解像度の低いワンセグを全画面で表示する意味があるなぁと感じたます。いやぁ〜こういう機能はMacユーザには嬉しいですね。他社のUSBタイプのものには、こんな感じでMacならではの使い勝手を工夫したものはみられないので、サンワサプライには拍手を送りたいと思います。
なお、残念ながらFront Row風ではありますが、Front Rowとは全く関係なく、アプリケーション側で処理をしているので、Front RowのDVDプレーヤやiTunesと一緒に操作はできません。Presto!で使うか、Front Rowか、いずれか一つです。しかしそれにしてもうまくできています。

もちろんボリュームの変更も可能です。(上図右)

そして録画番組もこのメニューから選択可能です(上図左)。途中で感度が落ちて、受信できなくなると上図右のような画面になります。

参考までに標準リモコンとサイズを比べてみたら、なんと以外にもかなり近いサイズでした。
5.使ってみた印象
さて使ってみた印象を纏めてみたいと思います。
まず最初にお断りですが、本来ならばちまたで最も普及しているUSBタイプのものと、受信感度やソフトウェアの使い勝手を比較したいところなのですが、残念ながら当方持ち合わせていないので、単体だけでのインプレッションです。
その他USBワンセグチューナはこちらをどうぞ→USBワンセグTVチューナー
全体的に、当方の住む郊外のわりと田舎な場所でも受信感度的には十分な感じです。ただショートロッドアンテナにするとちょっと厳しいときもありました。カードそのものは装着時にそとに飛び出す出っ張り部分(黒いところ)が大きく、もう少し小さければなぁという感じです。
ソフトウェアのほうは、特にフリーズしたりということも無く、メニュー構成も分かりやすくてよくできていると思います。また特に標準リモコンを使って、Front Rowと同じ感覚で操作できる機能は、僕の知る限りその他のUSBタイプのワンセグチューナには無いので、便利だと思います。
利点と欠点を纏めてみると下記のような感じです。
【利点】
- USBコネクタを占有しない
- 純正リモコンがFront Rowスタイルで使える
- ロッドアンテナの台座に磁石が入っているため、設置の自由度がかなりある。
- 持ち運びやすいようにショートロッドアンテナがついている
- 自宅での視聴条件を改善するためにF型変換コネクタがついている
- USBタイプにくらべれば、でっぱりが少ないので安心感がある
【欠点】
- 本体が(USBスタイルの他社チューナに比べ)でかい
- アンテナが本体に収納できないため、かばんに入れておくときに不便
- またいちいち脱着しないといけないので煩わしい
【要望】
- 装着時のでっぱりをゼロにして欲しい。
- ショートロッドアンテナを本体に格納できるように
- 録画ファイルをiTunes経由でiPodでも視聴できるように
「ワンセグチューナをExpressCardにした理由はなんだろうか?」と考えたときに、他社製のUSBチューナと性能的には大差なく(想像ですが)ソフトウェア的にもFrontRow機能を除けば、卒が無い、言葉をかえれば、特徴が無いといえます。
この製品を利用するユーザを想像してみると、まずは当然ExpressCardスロットのついたMacBookProユーザです。17inchモデルを使っている人を除けば15inchモデルのユーザは、多くが持ち運ぶことを前提として、持ち運べるパフォーマンスの高いモデルとしてMacBookProを選んでいるところはあまり異論が無いところだと思います。
とすると、このExpressCard型ワンセグチューナを買う人は、MacBookProと一緒に持ち運び、移動先でワンセグを楽しむことが前提だと考えるわけです。だとすると、まずは持ち運びのしやすさに工夫が欲しい。USBタイプのワンセグチューナは殆どがアンテナがついており、うまくおりたたんでコンパクトにして持ち運びができる。一方でこのExpressCardタイプの場合、カードスロットから来る物理的形状に対する制約などから、なかなかアンテナがついた状態でコンパクトに収めるギミックは難しいとは思うのですが、短いショートロッドアンテナとカードを別々に入れると、絶対アンテナが「どっかいっちゃた〜」とか、「落とした〜」とか、うっかりベッドの隙間に落として気がつかず、なくしてしまう、という事態が容易に想像つきます。従って、ショートロッドアンテナはやはり本体内蔵(というか固定)のデザインは必須であると考えます。
また、ExpressCardにするとのUSBタイプに対するアドバンテージは、やはりかなりの部分を本体に入れてしまえる、という点に尽きる と感じるわけです。中に入れてしまえることで、外の出っ張りを小さくできる、という点をもっと追求するべきであると感じます。上述したように、モバイルが原則ですから、まぁカードを装着して歩きながら使うことは無いにしても、コーヒーショップの狭いテーブルだとか、駅の手すりのうえだとか、電車で膝に乗せて、とかはありえるシチュエーションなわけです。
また外に持ち出さなくても、家の中でも、食卓や、ワークデスク、ソファーにすわって膝の上(ただしやけどに注意!)という様々な設置の自由度を考えると、飛び出しが少ない!という点は明らかにUSBタイプに比べ、ひっかけて折ったり、壊したり、という不安、リスクが圧倒的に小さいわけで、そこを是非追求して欲しいと思う次第です。装着した状態で、外へのでっぱりが完全になくなれば、MacBooProユーザの標準グッズとなると思います。いまのでっぱりでは、USBにしろこのExpressCardにしろ五十歩百歩な感じで、ExpressCardである魅力が十分に生かせてないと感じます。
もしUSBタイプを選ぶか、このExpressCardタイプを使うか、と問われるならば、モバイル環境での持ち運びのしやすさ、使いやすさ、安心感という点で、上記2点により現時点ではUSBタイプに若干軍配が上がると思います。FrontRowスタイルのユーザインタフェースは非常によくできているので、次期モデルでは是非完全内蔵に挑戦していただきたいと感じた次第です。
それともう一つ。
Intel MacではWindowsを仕事のレベルで使っている人も多いので、Parallel Desktopなどで、MacOS側から起動が可能だとは言え、完全にWindowsな世界でも使えるよう、Windows用ドライバとソフトウェアも欲しいところですね。実はWindows用もでてるんですね。
ExpressCardワンセグテレビチューナー
(Windows用 VGA-TV1SM)
いまは製品が別になってますが、できればMac用にはWindows用のソフトとドライバも添付して欲しいと感じました。■
↓↓↓「いいね!」と感じたら、クリックしてBlogRanking投票お願いします(^o^)/

参考:【左】Mac用チューナ"VGA-TV1S2M"、【右】Windows用チューナ"VGA-TV1S2″


