音声でiPhoneを操作しよう!
「ほぼ日-iPhone版-」な最近ですが、ねたが尽きませんねー。
いきなりでなんですが、実は僕の携帯暦というのはそんなに長くありません。
長らくNTT Personal, その後のDoCoMoのPHSを使ってました。当初はデータ通信を安く、ということでHP200LXと組み合わせてコンパクトに持ち運びでき、使えるもの、というのがPHSを使い始めたきっかけです。その後、海外、特に米国に行くことが多くなり、仕方なくPHSからはじめて携帯に乗り換えました。
実のところ、最初の携帯はauの5505SA。
登場当初は、海外で使える初の何でも入り携帯(かつ当方が重視している電子コンパスもついている!)で、これにはかなり活躍してもらいました。途中ヨットのレース中に、海に落っことし、あらためて同じ機種を取り寄せてもらい使ってました。しかしながら個人的な夢としては、携帯電話が使いたいというよりも、それも含んだより汎用的なデータ通信デバイス、最近の言葉で言えば「スマートフォン」が使いたい、というのが本心でした。海外ではNokiaやブラックベリーなどのスマートフォンが当たり前のように使われているのに、なぜ国内ではそれらを使えず、キャリアお仕着せの魅力の無い端末しか使えないのが非常に不満でした。
昨年待望のアップルのスマートフォン、iPhone 2Gが出ましたが、残念ながら2Gは国内発売予定なし、この先3G版が出る可能性がある、という予測もありましたが、はたしてそれが国内で販売されるかどうかもわからず、結局2つ合った候補の一つ、NokiaのN73に切り替えました。
国内における携帯に対する常識からすると、画一化された機能やデザイン、使い勝手に対し、幾分異なったテーストを持つN73に戸惑いました。特にメール機能に関しては、もうほんと必要最低限という感じで、到着したメールの自動フィルタリングさえできない!
しかし、それ以上に(国内版であるが故の制限がかなりあったにもかかわらず)スマートフォンの自由さ、というものに触れ、自分で必要な機能を拡張し、カスタマイズできることがこんなにも楽しいものかということに感動した次第です。
昨年6月にN73にしてから約1年がたち、今年の6/11のWWDC(World Wide Developpers Conference, 年に2回あるアップルの大きなイベントの一つ)にて、ついにiPhone 3Gが発表され、その直後にソフトバンクから国内でも販売されるといううれしいニュースが流れました。しかし完全には手放しでは喜べない状況もありました。つまり、N73は2年の分割で購入していたので、支払いがあと1年あったということです。
この時点で、すでにカスタマイズしまくって、まさに自分のアイデンティティの一部ともいえる状態になっていたN73を手放してまでiPhoneに乗り換えるべきか相当に悩んだわけです。しかしながらアップルというブランドのスマートフォンを待ち望んでいたこともあり、発売初日の7/11にiPhone 3Gに乗り換えました。
スマートフォンの自由さ、という面ではApp Storeというアプリケーション自由市場の同時開設もあって、N73に比べると、さらに楽しさは倍増した、という感じですが、しかし一方で
「あぁ、N73ならこんなことができるのに!」
という不満もまだ若干あります。
特にiPhoneに足らないなぁと思っているのが、
- ボイスダイヤル・ボイスコマンド機能
- 通話録音機能を持つ音声メモ機能
です。
1に関しては、N73が搭載する、NokiaのSymbian OSには標準で搭載されています。またこの機能そのものはそんなに新しいものでもなく、海外では自宅の固定電話の端末にもかなり古くから搭載されていたものです。これ使い始めると、すごく便利なのですが、いまだにボイスダイヤル・ボイスコマンド機能を標準機能として搭載しているケータイはほんのいくつかしかありません。
N73は電話帳登録されている相手先のよみがなでボイスダイヤルができるのです。また主要アプリの起動までですが、ボイスコマンドも搭載しています。これによって深い階層のアプリを、小さなボタンとメニューをたどりながら時間をかけることなく、一発で起動することができます。ボイスダイヤルに関しては、誰の名前と認識したかをプレイバックしてくれるので誤ダイヤルもありません。
またBluetoothのHFP(Hands-Free Profile)と組み合わせると、BTヘッドセットからも同じようにボイスダイヤルやボイスコマンドが使えます。これは特に自動車で運転中(通常BTヘッドセットを使っています。)に非常に威力を発揮しました。
iPhoneはスマートフォンでありながら、ある意味スマートであることの象徴とも言えるこの基本機能を搭載してないのです。
もう一つの通話音声の録音機能。
iPhoneにも、ボイスメモ系のアプリが膨大にリリースされていますが、いまのところ、通話を録音する機能まで有するボイスメモアプリは登場していません。App Storeで販売・配布が許されているアプリケーションは、どうもアップルが基本搭載機能との連携を許していないようで、それもあって出てこないのではないかと考えています。
N73は標準では搭載していませんが、Ultimate Voice Recorderというアプリケーションを購入してインストールすることで、ボイスメモはもちろんのこと、通話の録音も可能で、録音データもコンパクトな上にこれらのデータをPCへ持ってきて標準的なOS付属のプレーヤーで再生したり編集したりすることができるため、非常に重宝しました。とくにSymbian OS系のボイス系のアプリの中で、唯一ステルスモードを持っており、通話中の音声データの録音開始・停止操作などが通話を中断せずに自動で行える機能を持っていました。なので僕は通常は常にONにしておき、不要ならば(多くの場合は不要ですが)あとでまとめて消す、ということをしていました。
これのメリットは、「あれ、あのとき、どこっていってたかな?」「あー、問い合わせ先の電話番号聞いたけど、最後の番号なんだったっけ?」といったときに威力を発揮します。なにか問い合わせをする際に、いちいち携帯から耳を離してメモ機能に切り替えたり、そのときになって録音機能を有効にしたりしなくてもいいのです。単にその場ではUltimate Voice Recorderの録音にまかせておいて、「はいはい」とだけ、返事しておけばよいので非常に楽です。
(※ 携帯の通話中にテキストを記録できるメモ機能ほど使えないものはないですねー。キーボード打つのに耳から離さないといけないし、話した状態で相手の行っていることを聞くために、さらにスピーカーに切り替えないといけない。これっていつでもどこでもできるわけじゃないので、実質的に使えないのです。)
この快適さは忘れがたく、ぜひiPhoneでも登場してほしいと願ってます。
ところで、2つのうち、1に関しては、アプリではありませんが、どうやら願いをかなえてくれる外部機器が登場したようです。
iPhoneを音声のみで操作できる「iLane」が米国発売–メールやスケジュールも読み上げ
このiLaneという外部機器は、主として車で運転中などに、スマートフォンの各種操作を音声でやったり、メールなどのテキスト情報を音声で聞いたりのためのもののようで、はたしてボイスダイヤルができるのかどうか不明ですが、少なくとも多少なりとも1の願望の一部はかなえてくれそうです。
しっかしですねー、こんな外部機器にしなくても、iPhoneでは音声処理をするのに十分すぎるほどのCPUをつんでいるのです。例えば、Googleの音声検索が可能になりましたね。
音声入力で検索できるiPhone/iPod touch用「Google Mobile App」
まだ北米発音にしか対応していませんが、これだけ認識できるのであれば、日本語に関しても十分なはず。だってN73でできてたんですから。なので、(もし上記の開発にかかわるアップルからの制約がなければ)iPhone本体に十分実装できる機能だとおもうんですけどね。もちろん専用機器ならば、実用上の性能面で卒が無いのは間違いないとおもうのですが、iPhone使うのは車の中ばかりじゃないですからね。外部機器を増やせばポータビリティが損なわれます。
そういった意味では、12月発売予定の、iPhone用のワンセグチューナ(+外部バッテリ)に関しても同じことが言えるわけですが、しかし、こちらはiPhoneをチャージできるという外部バッテリーの機能を抱き合わせた点で納得がいくわけです。
とはいうものの、こういった音声操作・音声読み上げに関するニーズがあると踏んでの製品化でしょうから、N73に期待していたような音声関連機能を基本機能としてiPhoneに求める人は少なくないのは間違いなさそうです。
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