犬は無理でも、トラなら飼える?
おなじみVOS Secial English Program(2007/4/26)からのニュース:
”Not Enough Room for a Tiger in Your Home? A Toyger May Be Answer”
"トラ(Tiger)なんて飼えるスペース無いですぅ。でもToygerなら大丈夫!”
「犬は無理でも、トラくらいなら飼えるんじゃ?」なてびっくりするようなキャッチのニュースが目を惹きました。このニュースは、VOS Special English ProgramからPodcastなどで提供されている、通常の半分のスピードで読み上げるニュース番組です。是非Podcastの方もお聴きください。
音声ニュースだけでは"Toyger"ってなに?どんな動物?ってのがよく分かりませんが、サイトの写真を見ると、おぉ確かに、まさに性格よさそうなトラです。
"Togyer"というのは、"Tiger(トラ)"と"Toy(おもちゃ)"の2つの語をかけあわせて作られた造語のようで、「家でも飼えるトラのような(おもちゃの)猫」という思いがこめられてるんでしょうか。
このToygerを生み出したのは、職業ブリーダーのJudy Sugdenさん。彼女の母親Jean Millも有名なブリーダーで、遺伝子工学の知識を生かし、Bengal Catを生み出したことで有名らしいです。(ペット事情には詳しくないモンで。。。) 猫マニアな方にはおなじみのベンガルキャットは、さながら小さなLoepard(MacOS X 10.5ではありません、ヒョウです)のような野性味あふれる可愛い猫です。
娘のJudyさんも、母親の生み出したベンガルキャットのような、お持ち帰りできるトラを生み出すべく、長年かけてベンガルキャットとタビーキャットをかけあわせ、サイズと風貌がトラに似た猫を作り出そうとしました。そのかいあって、2000年、the International Cat Associationの承認によりToygerは晴れて一つの血統として認められることになりました。
その後多くのブリーダーが、よりトラに近い丸い耳と長い鼻をを持つよう交配を繰り返して、純血性をあげてきました。コンテストに出られるような由緒正しきToygerになれる子猫は数千ドルで売られているとか。一方家庭のペットとして売られるToygerの子猫でも500ドルから1000ドルはするそうです。
通常、このような純血度の高い猫は遺伝子的な健康問題を抱えている場合が多いらしく、ある獣医は、一方で猫の増えすぎであふれた野良猫が保健所(Animal Shelter)で死を迎えているのに、一方でこのような新しい種を、もっぱら人間の嗜好のために作り出すのはいかがなものか、という疑問をなげかけています。
Judyは、自らがToygerを生み出した動機は、世界で絶滅の危機に瀕している野生のトラの精神を、家庭で飼えるペットとして実現することで救いたかったのだとコメントしています。
確かに、日本でも心無いペット愛好家によって捨てられた猫が野生化して増えたりして、このような行為によって罪も無い猫の命が人間の都合で日々失われている現状を考えると、そういう身勝手な命の創造は人間のおごり以外の何者でもないような気がします。
もし世界で数々の野生動物が絶滅の危機に瀕している原因が人間にあるのだとすれば、やるべきことは人間の身勝手な行為による種の断絶をいかに防ぐか、という点に叡智を注ぐべきで、そういう現実をほったらかしておいて、もっぱら人間の嗜好に応える目的で、「野生の精神をペットとして残す」という発言にはちょっと考えさせられます。
おりしも、心無いペット愛好家によって捨てられたと思われる犬が、橋から首のロープで瀕死の状態でぶら下がっているのを友人が見つけ、その命を救うために必死で奔走していたところで、僕にはなおさらこのような行為が、地球の生態系を人間のわがままで破壊してきた行為の延長のように思えてなりません。■
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