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2007年4月27日(金曜日)

犬は無理でも、トラなら飼える?

カテゴリー: - spiky @ 12時21分37秒 このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをTagClickに追加

 

おなじみVOS Secial English Program(2007/4/26)からのニュース:

 

   Not Enough Room for a Tiger in Your Home? A Toyger May Be Answer”
  "トラ(Tiger)なんて飼えるスペース無いですぅ。でもToygerなら大丈夫!”

 

「犬は無理でも、トラくらいなら飼えるんじゃ?」なてびっくりするようなキャッチのニュースが目を惹きました。このニュースは、VOS Special English ProgramからPodcastなどで提供されている、通常の半分のスピードで読み上げるニュース番組です。是非Podcastの方もお聴きください。

 

 音声ニュースだけでは"Toyger"ってなに?どんな動物?ってのがよく分かりませんが、サイトの写真を見ると、おぉ確かに、まさに性格よさそうなトラです。

 

 "Togyer"というのは、"Tiger(トラ)"と"Toy(おもちゃ)"の2つの語をかけあわせて作られた造語のようで、「家でも飼えるトラのような(おもちゃの)猫」という思いがこめられてるんでしょうか。


 このToygerを生み出したのは、職業ブリーダーのJudy Sugdenさん。彼女の母親Jean Millも有名なブリーダーで、遺伝子工学の知識を生かし、Bengal Catを生み出したことで有名らしいです。(ペット事情には詳しくないモンで。。。) 猫マニアな方にはおなじみのベンガルキャットは、さながら小さなLoepard(MacOS X 10.5ではありません、ヒョウです)のような野性味あふれる可愛い猫です。

 

 娘のJudyさんも、母親の生み出したベンガルキャットのような、お持ち帰りできるトラを生み出すべく、長年かけてベンガルキャットとタビーキャットをかけあわせ、サイズと風貌がトラに似た猫を作り出そうとしました。そのかいあって、2000年、the International Cat Associationの承認によりToygerは晴れて一つの血統として認められることになりました。

 

 その後多くのブリーダーが、よりトラに近い丸い耳と長い鼻をを持つよう交配を繰り返して、純血性をあげてきました。コンテストに出られるような由緒正しきToygerになれる子猫は数千ドルで売られているとか。一方家庭のペットとして売られるToygerの子猫でも500ドルから1000ドルはするそうです。

 

 通常、このような純血度の高い猫は遺伝子的な健康問題を抱えている場合が多いらしく、ある獣医は、一方で猫の増えすぎであふれた野良猫が保健所(Animal Shelter)で死を迎えているのに、一方でこのような新しい種を、もっぱら人間の嗜好のために作り出すのはいかがなものか、という疑問をなげかけています。

 

 Judyは、自らがToygerを生み出した動機は、世界で絶滅の危機に瀕している野生のトラの精神を、家庭で飼えるペットとして実現することで救いたかったのだとコメントしています。


 

  確かに、日本でも心無いペット愛好家によって捨てられた猫が野生化して増えたりして、このような行為によって罪も無い猫の命が人間の都合で日々失われている現状を考えると、そういう身勝手な命の創造は人間のおごり以外の何者でもないような気がします。

 

 もし世界で数々の野生動物が絶滅の危機に瀕している原因が人間にあるのだとすれば、やるべきことは人間の身勝手な行為による種の断絶をいかに防ぐか、という点に叡智を注ぐべきで、そういう現実をほったらかしておいて、もっぱら人間の嗜好に応える目的で、「野生の精神をペットとして残す」という発言にはちょっと考えさせられます。

 

 おりしも、心無いペット愛好家によって捨てられたと思われる犬が、橋から首のロープで瀕死の状態でぶら下がっているのを友人が見つけ、その命を救うために必死で奔走していたところで、僕にはなおさらこのような行為が、地球の生態系を人間のわがままで破壊してきた行為の延長のように思えてなりません。■

 

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2007年4月14日(土曜日)

ミツバチはどこに行った?

カテゴリー: - spiky @ 18時31分58秒 このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをTagClickに追加

 

VOA Special Englishプログラムからのニュース:

 

 Disappearance of Honey Bees a Mystery
 「謎のミツバチ失踪」

 

VOA Special EnglishのAgriculture Report(農業関連ニュース)からの情報です。
是非Podcastで聞いてみてください。

 

 ”ミツバチ”と言えば、もちろん”ハッチ”ですが、あなたの世代は”マーヤ”でしょうか?
いずれにしても太古の昔のアニメーションです。
毎回泣かせてくれるストーリーではありましたが、そもそもミツバチの重要な役割は
あまり書かれていなかったような。
折角だから食物連鎖の中で非常に重要な役割をミツバチが果たしていることも描いて
いれば、とても良い科学番組にもなったかもしれません。

 

 さて、世界各国にはミツバチに仕事をさせて生活をしている人たちがいます。
Beekeeper、日本語では養蜂(ようほう)業者といいます。
養蜂業者の仕事は、蜜蜂を集めてお花畑からお花畑へ移動しながら彼らに蜂蜜を集めて
もらうことが主ですが、その過程で彼らはもうひとつ非常に大事な仕事をしてくれます。

 

 蜜蜂が花から花へ飛び移りながら蜜を集める際に、体についた花粉によって受粉が
なされます。リンゴやブルーベリー、アーモンドといった当たり前のようにある
食べ物が市場で回るのは、ひとえに彼らの働きによるものです。

 

 さて、昨年秋くらいから米国では奇怪なことが起こっているようです。
養蜂業者の蜜蜂の箱から突然蜜蜂たちがいなくなる現象が発生しており、
実に米国24州とカナダの養蜂業者から報告が寄せられ、30%〜90%もの
蜜蜂が失踪しているとか。

 

 あまりに失踪数が多すぎるため、牛乳パックの側面やお菓子の箱の失踪者欄に
「ハッチがいなくなりました」とか「マーヤを知りませんか」なんてことは
とても掲載できません。

 

 蜜蜂は寒い冬は越せないので、寒すぎて死んでしまったのであれば、大量の
蜜蜂の死体が見つかるはずですが、それが見つからないらしいのです。
いったい彼らはどこに行ってしまったのか???
専門家はこの突然の失踪現象を

 

   “colony collapse disorder"(蜂群崩壊症候群)

 

と呼んでいます。

 

  日本での別名、「いないいない病」(ぷっ)

 

 このcolony collapse disorderによって、米国の15億ドルに上る農作物市場は
危機に瀕しているとか。
根本的な原因はいまもって不明ですが、専門家によると、varroa miteと呼ばれる
寄生虫がある部分関与している可能性があると述べています。
varroa miteは蜜蜂にとりついて生きている小さな寄生虫で、この寄生虫が
蜜蜂同士の接触により蜜蜂の間にウィルス感染を引き起こしていると考えられています。

 

 より効率的な蜂蜜採取の為に、オフシーズンの短いよく働く蜂を育ててきた結果として
このよなウィルスに対する免疫力が低下したのではという見方があります。
またこのような効率化を追求した結果、蜜蜂が過度のストレスにさらされ、逃亡したのでは
とか気候の変動によるのでは?とか様々な原因が研究されいますがいまだこれとった
結論には至っていません。

 

 ペンシルベニア州立大学のDiana Cox女史によれば、近年の遺伝子解析によって
蜜蜂自身が病気や天敵に対し、より防御能力を高められる可能性がある事が
わかってきたそうです。将来的に、天候やウィルスに強い、よく働く蜜蜂が
出てくる可能性もあるでしょう。

 

 蜜蜂は食物が実をつける上で非常に重要な役割を果たしているので,
彼らが仕事をせず、どこかに逃亡してしまうと、市場からリンゴやら様々な受粉に
依存した食物が消えてしまう事になります。従い、これからは健康に影響を及ぼす
ような過度の労働を強いる事のないよう、労働基準局なりがよく目を光らせる
必要があるでしょうね。

 

 ところで、蜂、というと最近見た映画で「ナイロビの蜂」(The Constant Gardener)を思い出します。

 

「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督、
「イングリッシュ・ペイシェント」のレイフ・ファインズ、そして
「ハムナプトラ」のレイチェル・ワイズ主演のアフリカを舞台としたラブストーリー
です。

 ストーリーでは蜂そのものは出てきませんが、人々を救う為の薬を開発している
製薬会社のマークが蜂の巣であり、それがアフリカの地で貧しい人々を対象に
政府ぐるみで密かに人体実験を繰り返していた、そんな話です。
アフリカのキャンプで、大人はもとより子供たちにも次々と投薬をしていく
ブースのそここに製薬会社の蜂の巣のマークがシンボル的に登場します。

 

 こんなシンボル的な使い方をされる蜂というのは、やはり人類にとって
書くべからざる存在である、シンボル的意味合いがあるようです。
この映画ではそのシンボルが皮肉的に全く逆の効果を狙って使われている
ようでした。

 

 アフリカを舞台としたこのような欧米諸国の非人道的人権蹂躙活動は
例えば下記の「フランサフリック〜アフリカを食い物にするフランス〜」あたりを
読むとよくわかります。このような新薬の人体実験どころか、民族紛争として
報道されているほとんどの紛争の背景に大国の意思が働いています。

 

 

 なお、現在公開中の、レオナルド・ディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」も
まさにダイヤモンドの利権を背景とした紛争です。日本を含む先進国の女性が
自らの虚飾の為に欲するダイヤモンドの裏では、アフリカの現地で多くの血が
流れているという。。。

 

 話が飛んでしまいましたが,蜜蜂と人類との関わりは長く、古くはギリシャ神話で
人々に養蜂を教えたアリスタイオス、スペインのアラニア洞窟で見つかった1万年
前の壁画にも蜂の巣から蜜を取る女性の姿が書かれているとか。。。

 

 おそらくcolony collapse disorderの原因も一つではなく、環境変化等の様々な
要因が複雑に絡まり合ったなかで起きている、いわば人類にも起こりつつある
変化の縮図のような気がします。

 

 養蜂業への影響や農業市場への打撃といった直接的影響のみならず、
蜜蜂の世界でおきつつある変化は、人類の未来の投影であるような気がしてなりません。■

 

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2007年4月12日(木曜日)

「ぼ、僕が人工呼吸を」は過去のものに

VOA Special English Programから:
 救急救命では心臓マッサージこそが重要

毎朝、通勤時にiPodで聞いているPodcast番組にVOA Special English Programが
あります。
 VOA Special English Program

定期的に政治、経済、科学などのジャンルで、だいたい通常のニュース番組の
半分程度のスピードでクリアにしゃべってくれるので、ヒアリングのトレーニングに
うってつけです。加えて、番組の原稿がすべて上記のサイトで公開されているので
わからなかったところはあとでダウンロードして確認することもできます。

通勤時にPodcast聴くにはiPod nanoがおすすめ

ヒアリング能力、ディクテーション能力を高めたい人には是非おすすめの番組です。
Podcastでお手軽にiPodへダウンロードもできますが、iPodを持ってないとか、
他社のデジタル音楽プレーヤーでも大丈夫、上記サイトからMP3版、RealAudio版
をダウンロードしてPCや各種デジタル音楽プレーヤーで再生できます。

さて、本日の話題は最新の救急救命の話題。

以前日本水泳連盟の指導員や日体協のスポーツ指導員の資格を取得した際、
日赤の救急救命の講習も受けて受講証をいただきました。
その際(もうだいぶ前ですが)習ったのは、人工呼吸(マウストゥーマウス)1回
毎に5回心臓マッサージをする、というものでした。

 「1、2、3、4、5、プゥ〜」

という感じです。

救急救命処置の事を英語で

 CPR: Cardiopulmonary resuscitation

と呼びます。
日本語では心肺蘇生法といいますね。

僕の頭の中では、1に人工呼吸、2に心臓マッサージ、この組み合わせが
黄金律のように刷り込まれていたのですが、最近の救急救命事例の調査から
すると、実はそうではないという結果がでているそうです。

英国の医学雑誌” The Lancet"に投稿した日本の研究者の論文によると、
4000件あまりの心臓停止に陥った事例において、1000件程度が居合わせた
人によりなんらかの処置がなされ、712件については救急救命処置がなされ、
439件については、人工呼吸なしの心臓マッサージのみがなされました。

結果として、心臓マッサージのみ施された人は殆ど脳への障害が発生せず
22%は脳の機能がほぼ維持されたのに対し、旧来のCRPでは10%にとどまった
ということになります。

米国心臓協会は2005年にCRPのガイドラインを修正し、従来2回の人工呼吸
に対し15回の心臓マッサージが規定されていたものを、30回に増やしています。

しかしながらアリゾナ大学医学部のGordon Ewy医師は、CRPから人工呼吸
そのものを削除するよう改訂するべきだと主張しています。
その理由は、多くの人が実際の現場で患者に人工呼吸をすることをためらう
ため、そもそもCPRそのものがなされないケースが多くあり、従って
人工呼吸を施術の条件から外す事で、より多くの人がCPRを施しやすくなり
救命率が高まることが予想されるためです。

米国では毎年30万人の人が心臓発作などで倒れていますが、そのうちの
95%は医療機関に搬送される前に死亡しているとか。

ながらく人工呼吸がCPRの主役として刷り込まれてきた僕にとっては、
論理的には理解できるものの、CPRから人工呼吸が外されるという事は
なんとなく抵抗があります。
また人工呼吸がCPRから外されるとなると、CPRの日本語訳である
「心肺蘇生法」から「肺」を除く必要がでてくるでしょう。
「心蘇生法」はしっくりこないので、「心臓蘇生法」でしょうか。

過去様々なドラマなどで、美しい美女を人工呼吸で助けて恋に落ちる、という
プロットが使われてきましたが、今後は使えなくなりますねー。

現実の現場では、人工呼吸はそんなに美しいものではいにしても、
なんとなく、寂しい気もしますね(笑)

日本の救急救命のガイドラインへ反映されるのはいつになることやら。
情報鎖国により生じた、非加熱血液製剤にまつわる厚生労働省と製薬会社の
犯罪が頭をよぎります。

↓電車や車でPodcast聴くにはiPod nanoがおすすめ↓ 17,800円〜
Apple Store(Japan)

↓ちなみに僕が使ってるのはBlackの30GB↓29,800円


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